【バンコク=共同】タイ保健当局は22日、アフリカから中東を経由して入国し、エムポックス(サル痘)を発症した欧州の男性(66)が、より重症化しやすい「クレード1」に感染していたと明らかにした。米ブルームバーグ通信によると、アジアでクレード1の感染者が報告されたのは初めて。
クレード1は家庭内感染が多く致死率も高いとされ、2022〜23年に世界各地へ拡大したクレード2との違いが指摘されている。男性は14日にタイの首都バンコク近郊に到着し、発熱などの症状が出ていた。
タイ保健当局は男性に接触した約40人の経過を観察中で、症状は確認されていないという。約20日間観察を続ける。
世界保健機関(WHO)は14日にエムポックス流行で緊急事態宣言を出しており、アフリカ以外にスウェーデンなどで感染者が報告されている。
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