ロシアのサンクトペテルブルクに停泊する中国海軍の艦艇(7月26日)=ロイター

【ワシントン=共同】米議会調査局は20日までに、中国海軍が保有する戦闘艦艇が2030年までに435隻に拡大し、米海軍との差が大きく開くとして危機感を示す報告書をまとめた。米海軍は12日時点で296隻を持つとしている。

報告書は16日付。造船能力も中国が優位に立っていると懸念を表明。中国の軍備増強への対応が米政府の国防計画と予算編成の最重要課題だとし、議会に対応を求めた。

報告書によると、中国海軍は東アジアで最大の戦力を誇り、20年までに艦艇保有数で米海軍を上回った。西太平洋、インド洋、欧州周辺の海域での展開を増やしている。25年までに395隻、30年までに435隻に増加すると推定した。

台湾や南シナ海を巡って軍事的に対応することや、西太平洋における米軍の影響力排除が中国の狙いで、軍備増強を続けていると分析。米軍を近海に近づけない接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力の確保を進めていると警告した。

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