TSMCは去年、ドイツの大手自動車部品メーカー ボッシュなどと合弁会社に出資する形で、ドイツ東部のドレスデンに自動車向けの半導体などを生産する新たな工場を建設する計画を明らかにしました。
この工場の建設に向けた起工式が現地で20日に行われ、ドイツのショルツ首相やTSMCの魏哲家CEOなどが出席しました。
このなかで、ショルツ首相は「ヨーロッパとドイツで半導体の生産能力を拡大することは重要だ。半導体の供給をほかの地域に依存してはならない」と述べ、経済安全保障上、ヨーロッパでの半導体の生産が欠かせないという認識を示しました。
工場への投資額はあわせて100億ユーロ、日本円にしておよそ1兆6000億円を超える規模となる見込みで、このうち、ドイツ政府はその半分ほどを支援する見通しです。
TSMCをめぐっては日本やアメリカでも工場の建設が進んでいて、巨額の補助金を通じて生産拠点を誘致する動きが続くか注目されます。
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