フィリピンの中央銀行は、15日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を0.25%引き下げて6.25%とすることを決めました。

利下げに踏み切るのは、2020年11月以来、3年9か月ぶりです。

フィリピンでは、インフレや通貨安への対応から2022年5月以降、段階的に金利を引き上げ、高い水準に保ってきましたが、15日の声明で「今後インフレ率は目標とする範囲内に低下傾向となることが予想される」としています。

一方、ニュージーランドの中央銀行も物価の上昇が落ち着きつつあるとして、14日、2020年3月以来、4年5か月ぶりの利下げに踏み切りました。

東南アジアやオセアニア地域では、インフレや通貨安への対応から各国の中央銀行が利上げによる金融引き締めを続けてきました。

アメリカが来月利下げに踏み切るという見方が強まる中、各国の通貨安の流れは一服していて、今後、ほかの中央銀行にも政策転換の動きが広がるか注目されます。

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