インドが1947年にイギリスから独立して77年となった15日、モディ首相は首都ニューデリーで演説しました。

この中で、モディ首相は国を挙げて半導体など先端技術産業の育成に取り組んでいると述べ、「豊富な若い労働力を抱えるインドは世界の工場になることができる。黄金時代と言えるこのチャンスを逃してはならない」と強調しました。

そのうえで、さらなる経済成長をけん引し、独立から100年となる2047年までに先進国の仲間入りを目指す考えを示しました。

さらに、モディ首相は「貧困層や中間層、発展から取り残された人、それに若者の生活を改善するための改革をはじめた」と述べ、若者の雇用創出や農村の貧困対策などに取り組む姿勢もアピールしました。

ことしの総選挙でモディ首相率いる与党が大幅に議席を減らしたのは、若者の失業や農家の貧困問題などが深刻化し、多くの国民が経済成長の恩恵を受けられていないと不満を募らせたことが主な要因だと指摘されています。

3期目の政権を発足させたモディ首相としては、経済成長の恩恵を国民全体に浸透させることができると印象づけることで、再び支持の拡大を図りたいねらいがあるとみられます。

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