イスラエル軍の攻撃が続くガザ地区では、保健当局の発表で14日までの死者は3万9965人にのぼり4万人に迫っています。

ガザ地区では、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの壊滅を掲げて軍事作戦を続けていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは14日、南部ハンユニスの民家への空爆で14人が死亡したと伝えました。

14日、NHKガザ事務所のカメラマンがハンユニスの病院で撮影した映像では、けがをした子どもが次々に運び込まれ、家族を探す女性が泣き叫んでいました。

空爆を目撃したという男性は「死者の多くは子どもで、私たちの中に指名手配犯はいない。イスラエルはなぜ私たちを狙うんだ」とイスラエルへの怒りを強めていました。

こうした中、アメリカなどの呼びかけでガザ地区の停戦交渉に向けた協議が仲介国カタールの首都ドーハで15日に再開する見通しで、イスラエル側は現地に交渉団を派遣します。

ロイター通信によりますと、ハマス側は「交渉に臨めばイスラエルが新たな条件を突きつけて交渉を長引かせ、ガザ地区でのさらなる虐殺を可能にしてしまう」などとして、15日の協議には参加しないとしていますが、その一方で、イスラエル側の出方次第では協議の後に仲介者と面会する意向を示しているということです。

ガザ地区をめぐる停戦交渉は、先月、ハマスの最高幹部の殺害を受けたイランによるイスラエルへの報復に影響を与える可能性もあり、協議の行方が注目されます。

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