スペイン北東部カタルーニャ州のプチデモン元州首相は2017年、独立の是非を問う住民投票を強行し、国家に対する反逆などの容疑で手配され、ベルギーに逃れていました。
8日、予告していたとおりにスペインに帰国し、カタルーニャ州の州都バルセロナで支持者を前に演説したあと行方がわからなくなっていましたが、9日の夜、再びベルギーに逃れたことをSNSで明らかにしました。
スペインではことし6月、かつて独立運動を主導した活動家らに恩赦を認める法律が施行されましたが、最高裁判所はその後、プチデモン氏の容疑の一部には恩赦の適用を認めない判断を示していました。
地元の捜査当局は、プチデモン氏の再出国を阻止しようと、大規模な通行止めなどを行いましたが、取り逃がした形です。
プチデモン氏は、再出国の経緯について「数日の間に何千キロも移動し、緊張の日々が続いた」と述べるにとどめ詳細を明らかにしていませんが、これまでに州警察の警察官ら3人が逃亡に協力した容疑で逮捕されたことなどから幹部の責任を問う声もあがっています。
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