【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月10日の動き)

ウクライナ情勢 戦況の解説記事はこちら

ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

ロシア ウクライナ侵攻開始から900日 激しい攻防続く

ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから11日で900日となります。ロシア軍は、東部ドネツク州で攻勢を強める一方、ウクライナのゼレンスキー大統領が、国境を接するロシア西部でウクライナ軍が越境攻撃を行っていることを認めるなど、双方の間で激しい攻防が続いています。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの中でロシア軍の攻勢が最も激しいとみられるのが、東部ドネツク州で、ロシア軍は、いずれも要衝のポクロウシクやチャシウヤルの掌握を目指し、多数の犠牲をいとわず攻撃を続けているとみられます。

一方、ウクライナ側は、ロシア軍に比べて砲弾などが不足し、国際社会に繰り返し軍事支援を求めてきました。

このうちアメリカ製のF16戦闘機についてゼレンスキー大統領は、今月4日、ウクライナに到着したことを明らかにし、戦況を好転させたいと期待を示しました。

さらにゼレンスキー大統領は10日のビデオ演説で「シルスキー総司令官から戦争を侵略者の領土に押し出すためのわれわれの行動について報告を受けた」と述べ、今月6日から国境を接するロシア西部で行われている越境攻撃がウクライナ軍によるものだと認めました。今回の越境攻撃は、ロシアによる軍事侵攻以降、最大規模で、ウクライナ軍は、ロシア側の集落などを次々と掌握しているとみられます。

これに対し、ロシア国防省は10日、「ロシア領内に侵攻するウクライナ軍の試みを撃退し続けている」と発表し、激しい攻防が続いているとみられます。

こうした中ロシアの同盟国、ベラルーシのルカシェンコ大統領は10日、ウクライナのものとみられる複数の無人機をベラルーシ上空で9日夜に撃墜したと明らかにしたほか、ベラルーシ国防省もロシアとウクライナの激しい攻防を受けて、ウクライナ国境の部隊の増強を命じたと発表するなど、警戒を強めています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。