目次

  • ゼレンスキー大統領 軍の功績たたえるも越境攻撃直接言及せず

  • ウクライナの軍事専門家「『作戦上の奇襲』効果得た」

【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(8月8日の動き)

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ゼレンスキー大統領 軍の功績たたえるも越境攻撃直接言及せず

ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、今月6日から、ウクライナ軍が大規模な越境攻撃を開始し、ロシア国防省は、ウクライナ軍の兵士などを無人機で攻撃する映像を公表するなどして戦闘が続いていることを明らかにしています。

ウクライナ軍が攻撃を行ったクルスク州スジャで撮影されたロシアメディアの映像では、建物が燃えるなどの被害が出ていることがわかります。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、政府高官などに向けた演説で「ウクライナ軍は驚かせることもできるし、成果も出せる」と述べ、軍の功績をたたえましたが、越境攻撃については、直接、言及しませんでした。

ウクライナの軍事専門家「『作戦上の奇襲』効果得た」

ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州でウクライナ側が大規模な越境攻撃を行っていることについて、ウクライナの軍事専門家、コスチャンティン・マショベツ氏はSNSで「ウクライナ軍は活発で攻撃的な行動によって『作戦上の奇襲』という効果を得た」と指摘しました。

そのうえで「ウクライナ側の作戦の規模と激しさからすると、敵はいずれほかの戦闘地域から部隊を引き上げざるを得なくなるだろう。その点からしてもウクライナ軍の作戦の正しさがすでに証明された」と述べ、ロシア側の戦力を分散させるねらいもあると分析しています。

そして「近い将来、新たな作戦の方向性が見えてくると思う」と述べ、越境攻撃は継続、強化されるという見通しを示しました。

イギリスの公共放送BBCもこの専門家のコメントを引用した上で、ウクライナ側の越境攻撃について「これまでも似たような襲撃はあったが、正規軍の部隊が使われたのは初めてだ」と指摘しています。

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