オンラインインタビューに応じたのは、先月からガザ地区南部のハンユニスにあるナセル病院で活動する国境なき医師団のジャビド・アブデルモネイム医師です。

ナセル病院では今月1日にハンユニスの一部にイスラエル軍の退避通告が出され、周囲の病院が次々と閉鎖されるなか、病床がひっ迫していて、大勢の死傷者の対応に追われているといいます。

アブデルモネイム医師は大勢の子どもたちが巻き込まれた22日の空爆に触れ「病院のすぐそばで爆発音が聞こえ、一日中、絶えず患者が運ばれてきた。忘れられないのはほかの医療体制では助かったといえるけがをした小さな女の子だ。痛みを伴う恐怖の中で孤独に亡くなった。世界中の誰であっても、あのような目に遭ってはならない」と現地の窮状を訴えました。

また、オリンピック期間中もガザ地区への攻撃が収まる兆しがない現状について「世界中が楽しみにしているイベントだが、心配しているのはガザの人々が危険にさらされ続け、彼らの死が気に留められないまま過ぎ去ってしまい、関心が薄れてしまうことだ」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで「私たちからのメッセージは明確だ。安全な場所などない。停戦が必要だ」と述べ、一刻も早い停戦を訴えました。

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