パリ・オリンピック(五輪)の開会式が26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)、パリ市中心部を流れるセーヌ川で始まった。競技場外で開会式が実施されるのは夏季五輪では初めて。

 戦争や迫害によって祖国を追われた選手たちによる難民選手団は、ギリシャに続く2番目にセーヌ川を進んだ。テコンドー男子に出場するヤハヤ・ゴタニ(ヨルダン出身)と、ボクシング女子のサンディウィヌ・ジャンクーヌガンバ(カメルーン出身)が旗手を務めた。

 ヤハヤは「世界中の難民を代表できることをとても誇りに思う」とコメント。世界中の難民に向けて「夢を持ち続け、夢と目標のために戦い続けてください。決して諦めないでください」とメッセージを発した。

 難民選手団が結成されるのは2016年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に続いて3回目。今回は中東やアフリカの11カ国出身の37選手が出場する予定だ。(塩谷耕吾)

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