ウクライナのクレバ外相は、29日クロアチアで開かれた国際会議に出席し、ウクライナが提唱する和平案をめぐって、「目標は単に戦争を終わらせることではなく、平和が公正で永続し、新たな戦争が起きないようにすることだ」と述べ、占領された領土の回復などを訴えました。

ウクライナ外務省によりますと、クレバ外相は会議にあわせて旧ソビエトのアルメニアのミルゾヤン外相と会談し、和平案を巡り6月、スイスで開かれた「平和サミット」にアルメニアが参加したことに謝意を示した上で、2国間関係を深めることについても協議したということです。

アルメニアは、ロシア主導の軍事同盟から脱退する方針を示すなど、ロシア離れを加速させています。

さらに、クレバ外相は、中国政府でヨーロッパを担当する特別代表とも面会したと明らかにし、自身のSNSに2人が握手を交わす様子をうつした写真を投稿しました。

ロシアと関係を深める中国は、「平和サミット」には参加しておらず、クレバ外相は、サミットの内容などウクライナの立場を説明したとしています。

ウクライナは、ロシアが和平交渉を始める条件を示す中、自分たちが提唱する和平案の実現に向けた外交に力を入れています。

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