アルメニアのパシニャン首相は去年9月、隣国のアゼルバイジャンによる係争地ナゴルノカラバフをめぐる軍事行動で敗北したことを受けて、加盟するロシア主導の軍事同盟CSTOが安全保障上の義務を果たしてこなかったと非難してきました。
地元メディアによりますとパシニャン首相は12日、議会の中で「いつ脱退するかわれわれが決める。後戻りはしない」などと述べ、CSTOから脱退する方針を示したということです。
パシニャン首相はことし2月にCSTOの参加の凍結を表明していましたが、一段と踏み込んだものと受け止められています。
これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は13日「われわれはアルメニア側との接触を続けるし、同盟関係などが維持されることを期待している」と述べました。
アルメニアは、旧ソビエトの構成国でロシアの強い影響下にありましたが、ロシア離れの動きを加速させ欧米への接近を強めていて、正式にCSTOから脱退すればロシアにとっては打撃になるとみられます。
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