イスラエル軍はガザ地区南部ラファで地上部隊や空爆による攻撃を続けるとともに、一度は制圧したとしていたガザ地区北部でもハマスが再結集する動きがあるとして攻撃を再開しています。

パレスチナの地元メディアは13日、ラファへの空爆で住民4人が死亡したと伝えています。

また、ガザ地区の保健当局は12日、これまでの死者が3万5034人に上ったと発表しています。

現地で支援にあたるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は13日、ラファからはこれまでに36万人近くが避難したとしたうえで「停戦なしに安全はない」と訴えています。

米とイスラエルの高官 相次ぎ電話会談

こうした中、ラファでの地上作戦をめぐって12日、アメリカとイスラエルの高官が相次いで電話会談しました。

このうち、ブリンケン国務長官はガラント国防相との電話会談の中で、大規模な地上作戦に反対することを伝え、民間人の保護や人道支援を拡大する必要性を強調したということです。

また、サリバン大統領補佐官もハネグビ国家安全保障顧問との電話会談で大規模な地上作戦の代替案を協議したということです。

同盟関係にあるアメリカからも懸念が強まる中、イスラエル軍がラファでの地上作戦を拡大するのかが焦点となっています。

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