レタスは猛暑や12月の冷え込みで出荷量が少ない見込みだ

農林水産省が25日発表した主要野菜15品目の2025年1月の野菜卸値見通しによると、サトイモを除く14品目が平年(過去5年平均)比で10%を超える高値となる。夏以降の猛暑や12月の冷え込みなどで、多くの品目で出荷量が少ない状況が続く。

キャベツやレタスは1月の出荷数量が平年を下回る。夏から秋にかけての高温や12月の気温低下、雨不足の影響で生産量が減少する。

鍋商材として引き合いが強い野菜も高値となる見通しだ。ネギは8〜9月の高温で出荷量が少ない。ハクサイは出荷量自体は平年並みが見込まれるが、他の野菜の流通量減少や、割安感から需要が高まる見込みだ。

12月時点でも多くの品目が平年を上回る高値となっている。すでに高騰が著しいキャベツは「さらに値上がりする可能性もある」(青果卸)との見方もあり、1月も家計を圧迫しそうだ。

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