トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー8社がまとめた11月の世界生産は前年同月比11%減の208万9896台だった。前年割れは7カ月連続で、スズキを除く7社がマイナスだった。ホンダは20%減の32万9987台、日産自動車は14%減の27万1980台と落ち込みが大きかった。中国・比亜迪(BYD)の販売拡大などの影響が広がっている。
世界生産はホンダが4カ月連続、日産が6カ月連続のそれぞれマイナスだった。中国生産をみると、ホンダが38%減の8万384台、日産は26%減の6万4990台だった。中国では新エネルギー車のシェアが伸び、伝統的なメーカーは現地工場の閉鎖といった構造改革を迫られている。
地域別にみると、ホンダは国内が16%減の6万3850台だった。前年同月は発売直後の軽自動車「N-BOX」の新型を増産したため反動が出た。日産は米国が31%減の3万3212台だった。新車の投入が遅れており、販売が伸び悩んでいる。
ホンダと日産は23日、経営統合に向け協議を始めることで合意したと発表している。
8社合計の国内生産は14%減の70万4886台と4カ月連続の前年割れだった。落ち込みが最も大きいダイハツ工業は40%減の5万559台。バックモニター装着などの法規制への対応が間に合わず、「コペン」「トール」などの生産を10月末に停止していた。
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