神戸電鉄は平均9.8%の運賃引き上げを実施する

神戸電鉄は25日、2025年1月19日に運賃改定を実施すると発表した。国土交通省近畿運輸局から25日付で認可された。安全対策などの原資となるバリアフリー料金の撤廃と合わせて、実質的に20〜90円、平均で9.8%引き上げる。電力代や人件費の高騰、車両や設備の更新に対応する。改定は消費増税とバリアフリー料金の上乗せを除けば1996年以来29年ぶりとなる。

近畿運輸局に10月22日に認可申請を行っていた。23年4月から運賃に10円上乗せしていたバリアフリー料金を撤廃する一方、全区間で運賃を30〜100円引き上げるため、実質20〜90円の値上げとなる。初乗り運賃は190円から210円に、最長区間で790円から880円になる。通勤定期券では1カ月で660〜3530円引き上げる一方、通学定期券は家計を考慮して上げ幅を最大620円に抑えた。

関西の私鉄では近畿日本鉄道や南海電気鉄道が23年に相次いで運賃改定を行ったほか、京阪電気鉄道も25年10月に運賃改定を予定している。

【関連記事】

  • ・関西私鉄、運賃改定で急ぐ設備刷新 京阪は新車両導入
  • ・京阪電鉄、運賃10〜60円引き上げ申請 実質改定率12%

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。