中国の化粧品子会社は赤字が続いていた

I-ne(アイエヌイー)は20日、中国で化粧品の生産・販売を手掛ける現地子会社を解散すると発表した。中国事業は越境EC(電子商取引)のみで、事実上の撤退となる。現地の景気悪化に加えて、原発処理水の海洋放出にともない広告を抑えた影響で売り上げが落ち込んだ。海外は東南アジアなど他地域に注力する。

解散するのは「艾恩伊(上海)化粧品」。現地で化粧品を生産するほか、ネット通販会社を通じて商品を販売していた。解散の時期は未定。アイエヌイーの24年12月期業績への影響は「軽微」とみている。ドラッグストアなど現地小売店とも取引していたが、2023年に取りやめている。

現地子会社は販売低迷で最終赤字が続いていた。23年12月期の最終損益は5億9200万円の赤字(前の期は4億2400万円の赤字)、売上高は前の期比59%減の3億1600万円だった。

一方でアイエヌイーのグローバル事業は足元で好調だ。24年1〜9月期の売上高は東南アジアでの販路拡大などが寄与して、前年同期比24%増の9億5600万円だった。アイエヌイーは「中長期で販売拡大できるよう東アジアや東南アジア、米国などの販売展開に取り組む」としている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。