本社工場でウニ製品を加工(北三陸ファクトリー)=同社提供

水産加工業の北三陸ファクトリー(岩手県洋野町)は欧州連合(EU)向けウニ輸出に必要な食品の危険度分析による衛生管理(HACCP)認定を取得したと発表した。ウニでEU・HACCPに認められたのは国内初という。

農林水産省とEU当局から18日までにウニを加工する本社工場が認定を受けた。殻付きウニ加工品のEU向け初出荷は2025年夏以降を見込む。

真下美紀子副社長は「イタリア、フランス、オランダなどから引き合いがある。当初は少量対応になるが、量より品質が大事だと考えている」と述べた。

同社はウニの陸上養殖にも取り組んでいる。25年秋ごろから国内外向けにテストマーケティングを始めるとみられる。必要な手続きを踏みながら26年以降は本格的な輸出が始まりそうだ。

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