JR北海道は18日、2026年度から運行を始める新しい観光列車「赤い星」「青い星」の運行ルートなどの概要を発表した。定員約100人の赤い星は4月下旬から7月中旬にかけ釧網線(釧路―知床斜里間)を走り、釧路湿原を車窓から楽しめるようにするほか、冬の流氷シーズンには札幌―網走間で運行する。夏から秋にかけては旅行会社が貸し切り、道内クルーズ列車として運用する。
定員約200人の青い星は夏季、ラベンダーや十勝岳などの景色が魅力の富良野線(旭川・美瑛―富良野間)を走る。冬は釧網線(網走―知床斜里間)で運用し、流氷を車窓から眺められるようにする。25年2月には車内サービスの概要、春ごろには料金体系などを公表する見通しだ。
またJR北は同日、釧網線や富良野線を春から秋に走る観光列車「ノロッコ号」の運行を25年度で終了すると発表した。けん引する機関車や客車の老朽化が要因だ。今後は代替として通常の車両をゆっくり走らせ、車窓などを楽しめるようにする列車の運行などを検討する。
釧網線を走る「くしろ湿原ノロッコ号」は1989年、富良野線を走る「富良野・美瑛ノロッコ号」は98年に運行を開始。一般車両では入れない釧路湿原内のエリアの自然や、富良野のラベンダー畑などを開放的な車両から楽しめるとして、長年人気を博してきた。ただ機関車は運用開始から45年以上、客車も40年以上が経過し、部品の生産中止も相次いでいた。
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