住友化学は18日、自動車のバンパーなどに使われる合成樹脂「ポリプロピレン(PP)コンパウンド」を製造する中国の事業会社2社の保有株式を売却したと発表した。同事業を手がける中国の現地メーカーに売却し、譲渡額は非開示。現地メーカーの台頭で業績が悪化していた。
対象となるのは広東省と遼寧省にある事業会社2社で、住友化学はそれぞれに55%、50%を出資していた。保有する全株式を現地メーカーの仕天材料科技に売却した。2社の生産能力は合わせて3万2000トンで、住友化学グループ内のPPコンパウンド事業会社全体の能力の1割強を占めていた。住友化学は2024年3月期の過去最大の赤字を受け構造改革を進めており、その一環として不採算事業の売却や撤退を進めている。
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