日本酒大手の菊正宗酒造(神戸市)は17日、日本酒の醸造過程でウイスキーの原酒を加えた「フォーティファイド・サケ・ニッポニオン」を発売すると発表した。同社によると日本酒とウイスキーを融合させた商品は世界初という。サントリーホールディングスの協力を得て開発した。490ミリリットル入りで価格は1万円(税別)。18日から菊正宗酒造記念館(神戸市)や自社の通販サイトで2900本限定で販売する。
日本酒になる前段階の発酵中の液体「醪(もろみ)」にサントリー山崎蒸留所のミズナラたるで造ったウイスキーの原酒を加えて酒かすと分離した後、さらに同じウイスキーの原酒をブレンドした。アルコール度数は17%。菊正宗は「たるの香りがあり、ハチミツのような甘さと酸味が調和した味わい。日本酒の新たな魅力を感じてもらいたい」としている。
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