川崎市は、ふるさと納税の返礼品にJR南武線の運転シミュレーター体験を加える。5万円を寄付すれば、運転士が訓練で使うシミュレーターを体験できる。記念品として運転士や車掌が使う白手袋「白手(はくて)」と、乗務員が担当する列車の運転予定を記した「行路カード」のレプリカも贈る。川崎市民は利用できない。
受け付け開始は18日正午からで、JRE MALLふるさと納税のサイトから寄付する。8人まで受け付ける。開催日は2025年3月1日で、武蔵中原駅から徒歩5分のJR東日本の施設内で実施する。
シミュレーターでは川崎―立川駅間の一部区間を運転する。周囲の風景も映るため、実際に運転している感覚になれる。車掌が行うドア開閉や車内放送、乗務前に義務づけられているアルコール検知器も体験できる。
川崎市はふるさと納税による市税流出額が100億円を超え、市財政の課題となっている。寄付受け入れ額を増やそうと、市内で事業を展開する企業に返礼品の提供を働きかけている。
- 【関連記事】川崎市ふるさと納税、返礼品に南武線車両センター見学
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。