TDKは12日、業界最小の電源回路向けインダクターを開発したと発表した。インダクターは電流を整える役割を担う電子部品で、体積比で従来製品の半分にした。ワイヤレスイヤホンの高機能化に伴い部品の搭載数が増えており、部品の小型化の需要に対応した。
12月に「PLE856Cシリーズ」の量産を始めた。大きさは長さが0.8ミリメートル、幅が0.45ミリメートル。ワイヤレスイヤホンで一般的な電源系インダクター(長さが1ミリメートル、幅が0.5ミリメートル以上)より小型にした。
甲府工場(山梨県南アルプス市)で生産し、当初は月産1000万個を予定する。サンプル価格は1個20円(税抜き)。
まず国内や中国、北米の顧客に営業をする。今後は同じサイズで、より電源効率が良いインダクターを開発していくという。補聴器やスマートウオッチなどでの採用もめざす。
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