出光興産は軽油に代わるバイオ燃料「リニューアブルディーゼル」を大林組に供給する実証を始めたと発表した。大林組が国内の建設現場で動かす油圧ショベルに使う。出光は2025年にリニューアブルディーゼルを発売する予定で、機械への影響や配送網などでの課題を検証する。
実証は11月に始めており、2025年1月までを予定する。リニューアブルディーゼルを出光が海外企業から購入し、建設現場に運ぶ。現場の数や燃料の量は明らかにしていない。
リニューアブルディーゼルは植物由来の廃食油などを原料にしており、植物が成長過程で二酸化炭素(CO2)を吸収することから、原油由来の軽油に比べて環境負荷を減らせるとみなせる。出光は将来的に徳山事業所(山口県周南市)での生産を予定する。化石燃料の需要が逓減するなか、収益源の一つにする。
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