高速バス大手のWILLER(ウィラー、大阪市)などは、新潟県佐渡市で自動運バスの走行実証を始めた。運転手が乗車し必要な時にのみ操作する「レベル2」で、相川エリアの全長約36キロメートルを走行する。2023年度に実施した走行実証を踏まえ、トンネル内での自動走行精度を改善した。
市の委託を受けた自動運転ソフトのティアフォー(名古屋市)や大成建設などとの共同実証。期間は10日から24日までで、住民が試乗できる日も設けた。バスはレーザーとカメラなどで歩行者や他車両、信号などを認識する。自動走行時の最高速度は時速35キロメートル。
23年度の走行実証では、トンネル内で車両の自己位置推定の精度が低下する課題があることが分かった。これを踏まえ、大成建設の技術を活用しトンネル壁面に特殊塗料を塗り自己位置推定の精度を保ったまま自動走行できるよう改善した。
佐渡市では25年にも、特定条件の下でシステムが完全自動運転を担う「レベル4」の実装を目指している。
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