東急不動産は14日、再生可能エネルギーを手掛けるリニューアブル・ジャパン（RJ）を買収すると発表した。買収額は300億円規模とみられる。同社の真辺勝仁社長によるMBO（経営陣が参加する買収）で、東急不が完全子会社化して非公開後、真辺氏が改めて15%を出資する。東急不は再生エネ電源の規模を拡大し、発電所の運転・保守（O&M）事業を取り込む。
RJは太陽光発電所の運営などを手掛けており、2023年12月期の売上高は336億円、純利益は10億円だった。東急不は17年に同社と資本提携しており、その後も段階的に出資比率を高めてきた。現在は約16%を保有し、持ち分法適用関連会社としている。
東急不がTOB（株式公開買い付け）を実施する。買い付け価格は1株あたり1250円で、14日の終値に約2.3倍のプレミアムを乗せた。買い付け予定数は発行済み株式の5割弱にあたる1493万8892株で、買い付けの下限は440万700株とする。期間は15日から25年1月8日まで。RJはTOBに賛同している。
TOB成立後、真辺氏の資産管理会社でRJの発行済み株式の36.8%を保有するH&T社の全株式を東急不が取得し、RJの残りの株主に対しては強制買い取り（スクイーズアウト）を実施する。その後、真辺氏が改めてRJに15%を出資し、引き続き経営にあたる。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
