JSRは研究開発系役員を経費の不正利用で懲戒解雇したと明らかにした

半導体材料大手のJSRは14日、研究開発部門のトップを務めていた役員が会社の経費5000万円超を私的に流用していたことを明らかにした。同社はこの役員を4月30日付で懲戒解雇した。JSRは政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)の傘下に入り、6月に上場廃止となっていた。

元役員は私的流用を認め全額返還する方向だ。JSRは使用目的や期間など詳細について調査を継続している。

JICは3月中旬〜4月中旬にかけてTOB(株式公開買い付け)を実施し、純有利子負債を含め約1兆円でJSRを買収していた。

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