三菱電機は水が主成分で安全性の高い、低温の熱を吸収する蓄熱剤を開発した

三菱電機は14日、水が主成分で安全性の高い蓄熱剤を開発したと発表した。30〜60℃の熱を高い効率で吸収できる。工場や自動車の熱源近くに設置することで、これまで活用できていなかった低温排熱の回収と再利用が可能になるという。

新たな蓄熱材は高分子化合物と水が混ざったゼリー状の物質で、網目状の構造体を変化させることで熱を蓄える。三菱電機がシミュレーションによる設計や蓄熱材の合成などを担い、東京科学大学(東京・目黒)が合成原料の選定などを担った。

三菱電機は低温用の蓄熱材としては世界最高の蓄熱密度があると説明している。従来の低温の蓄熱材で使われる素材は燃えやすく、繰り返し利用できないといった課題があった。

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