八潮駅の商業施設の完成イメージ

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京・千代田)は12月11日、八潮駅(埼玉県八潮市)の商業施設を新装開店する。同駅は3月に快速列車の停車駅となり、利便性が高まったことなどを背景に乗車人員数も増えている。健康志向に応える飲食店、ブランド品の買い取り専門店などバラエティーを充実させ、気軽に立ち寄られるようにする。

高架下の空間を活用した「TXアベニュー八潮」をリニューアルする。延べ床面積は2144平方メートルで、14店が入居する。沿線の筑波山の間伐材を天井などに採用し、環境にも配慮した。

注目の一つが健康機器のタニタ(東京・板橋)と地元歯科がコラボしたカフェで、栄養バランスの取れた食事を食べられると同時に、管理栄養士によるカウンセリングも受けられるという。八潮・三郷市を地盤とする不動産会社のエンクル(八潮市)も店舗を出す。弁当・総菜や菓子、クリーニングなど日常使いできる店舗もそろえる。

今年3月のダイヤ改正で平日に43本、休日に63本の快速列車が八潮駅に停車するようになった。同駅の1日あたりの平均乗車人員数は2023年度に2万4132人で、22年度を約1800人上回った。24年4~9月の各月の平均は、2万4600人〜2万5600人といずれも23年度平均を上回っている。

TX沿線は住まいとしてのニーズが高まっており、乗車人員数は全体的に増えている。同社は25年に開業20周年を迎えるにあたり利便性向上を進めている。23年5月の流山おおたかの森駅(千葉県流山市)、24年2月の守谷駅(茨城県守谷市)の施設をリニューアルした。

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