薄型の全固定電池で宇宙や半導体などでの採用拡大を目指す

カナデビア(旧日立造船)は14日、厚さを従来製品の4分の1に抑えた全固体電池を開発したと発表した。体積当たりのエネルギー密度を2倍以上に高め、電池容量が1アンペア時の製品で厚さを3ミリメートルに薄型化した。同社の全固体電池は広い温度範囲や真空状態で使用でき、小型にして宇宙などの分野で実用化を目指す。

カナデビアは2022年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で宇宙空間での全固体電池の充放電に世界で初めて成功し、23年には半導体製造装置向けに全固体電池を受注した。薄型製品によりこうした分野での採用の拡大を目指す。

今回開発した製品は11月20〜22日にインテックス大阪(大阪市)で開かれる2次電池の展示会に出展する。

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