関西電力は14日、美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の機器冷却用配管で生じた海水漏れに関する調査で、配管にできた穴の周辺に薄いさびの付着を確認したことを明らかにした。断面分析で亀裂や割れは見つからなかったが、配管内面が全体的に減肉していた。関電は配管を通る海水の圧力差で減肉し穴が空いたとみている。
海水の急激な圧力低下によって局所的に気泡ができる現象が起き、その後気泡が消滅する際の衝撃で配管が減肉した。腐食してさびが発生し、穴が空いたと関電は推定している。
対策として、ポリエチレンのコーティング材を施した配管に取り換える。コーティング材を使った有効な補修方法や過去の不具合データをまとめたガイドラインを作成し、社内の施工基準に反映する。
美浜原発3号機はトラブルの原因究明と対策のため24年10月から運転を停止している。
【関連記事】
- ・停止中の関電美浜原発3号機、配管のコーティングが剥離
- ・関西電力、美浜原発3号機を15日夜に停止
- ・関西電力、美浜原発3号機の運転停止へ 海水漏れで調査
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。