アサヒグループホールディングス(GHD)が14日発表した2024年1〜9月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比5%増の1393億円だった。1〜9月期としては過去最高となった。主力の酒類事業では日本や欧州が好調だった。
売上高にあたる売上収益は7%増の2兆1679億円、本業のもうけを示す事業利益は7%増の2142億円だった。国内では23年10月からビールが減税になり、主力のスーパードライなどが寄与し、事業利益を押し上げた。海外では欧州市場で高付加価値商品やノンアルコールビールなどが好調だった。
24年12月期の通期見通しは据え置いた。売上収益が前期比7%増の2兆9500億円、純利益は18%増の1930億円になる見通しで、いずれも過去最高を見込む。
14日までに発表した国内ビール大手では、キリンホールディングスが24年12月期の連結純利益(国際会計基準)を下方修正した。前期比15%減の960億円で従来予想(1%増の1140億円)から一転減益となる。サッポロホールディングスは売上収益を1%増の5260億円とし、従来予想から25億円上方修正した。
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