東北電力は14日、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機で発送電を15日に開始すると発表した。19日までに始めるとしていたが、作業が順調に進んだ。原子力規制委員会による検査を経て年内に営業運転を再開する予定だ。
通常であれば原子炉起動から徐々に出力を上げて営業運転へと移行するが、13年ぶりの起動のため発電機の出力を100%の82万5000キロワットまで高めた後に原子炉を止める工程を設ける。機器に問題が生じていないか点検・確認し、営業運転の再開に備える。
女川2号機は東日本大震災の被災地に立地する原発として初めて10月29日に再稼働した。その後、機器の不具合が発生し11月4日に原子炉を停止した。機器の不具合を解消した上で13日に原子炉を再起動させ、核分裂反応が安定して続く「臨界」に達していた。
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