アパレル物流大手のジーエフホールディングス(HD、東京・港)などが出資する投資ファンドは13日、カジュアル衣料販売のマックハウスへのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。マックハウスは2024年2月期に6期連続の営業赤字だった。ジーエフHDは自社が持つ物流網を活用するなどしてマックハウスの立て直しを図る。
ジーエフHDは出資するファンドを通じ、1株あたり32円でマックハウス株を取得した。10月15日から11月12日までの買い付け期間に、買い付け予定株の下限(議決権ベースで全体の約61%)である938万9880株の応募があった。19日付で取得する。再生ファンドの持ち株比率は約61%になる。マックハウスは上場を維持する。
ジーエフHDは国外に53カ所の物流拠点を持つ。こうした拠点網を生かして検品業務を人件費や配送費が安価な海外で行い、物流にかかるコストを削減するといった相乗効果を見込む。
マックハウスは、「東京靴流通センター」などを展開するチヨダの連結子会社として資金提供や人事交流などの支援を受けていた。チヨダは「長年にわたり財務体質の改善を試みたがこれ以上の業績回復は見込めない」として10月に同社が持つマックハウスの株式を売却すると発表していた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。