RKB毎日ホールディングスが12日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比29%減の1億8300万円だった。売上高も1%減の107億円で、2期ぶりの減収減益となる。テレビ番組内のCM枠の販売から得る「タイム収入」の落ち込みなどによって主力の放送事業が振るわなかった。

放送事業は番組と番組の間に流すテレビCMによる「スポット収入」は伸びたが、タイム収入の落ち込みを補えず、営業赤字幅が500万円から6900万円に拡大した。番組制作費を削減しない方針であることも収益の押し下げ要因となった。システム関連事業は医療機関へのシステム導入支援などで好調だった。

佐藤泉社長は12日の決算記者会見で、主力商品であるスポットCMに関し「(広告主の出稿意欲が強まり)夏ごろから活況になっていて(案件を)取りきれないほどだ。需要はあるので値上げしたいが、十分に上げきれなかった」と語った。

スポットCMが伸びた要因については「インターネット広告へのシフトが続いてきたが、テレビCMは人材採用に向けたイメージづくりの面で有効だと見直され始めている」と説明した。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%減の235億円、純利益は33%減の4億8000万円を見込む。

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