豊田通商は8日、物流事業を手掛けるロジクエスト(東京・千代田)に出資したと発表した。医療やアパレル、食品などの分野で連携し、消費者に荷物を届ける「ラストワンマイル」事業を拡大する。将来的には、小型の電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)を配送車両として導入する計画だ。
10月に発行済み株式の20%以上を取得し、持ち分法適用会社とした。豊田通商の物流システムをロジクエストに提供することで、トラックの積載量や輸送ルートの最適化につなげる。小型EVを使ったエネルギーマネジメント事業を始めることも視野に入れる。
ロジクエストは1985年設立で、医薬品や自動車部品、電子部品などの配送を担っている。ラストワンマイル配送では全国に5000人以上の契約ドライバーを抱えているという。
豊田通商サプライチェーン本部の原田伸グループリーダーは「これまではモビリティー領域の物流が中心だったが、非自動車分野にも進出していく。小型商用EVの普及も後押ししたい」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。