小林製薬は8日、2024年12月期の連結純利益が前期比47%減の107億円になる見通しだと発表した。従来予想を14億円下方修正した。紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントの健康被害問題を巡って、7〜9月期に製品回収関連の特別損失22億円を新たに計上した。健康被害に関する特損は合計で100億円を超えた。

小林製薬は特別損失を「10〜12月期以降、追加計上する可能性がある」としており、健康被害問題の影響の全容はいまだ見通せない。売上高は3%減の1690億円とした従来予想を据え置いた。

同日発表した24年1〜9月期の純利益は前年同期比66%減の53億円、売上高が4%減の1144億円だった。芳香消臭剤など日用品部門が増収となったものの、健康被害問題の影響でサプリメントを含むヘルスケア部門が減収だった。

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