配当方針を見直し、株主還元を強化する

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(CCBJH)は6日、連結配当性向の目標値を従来の30%以上から40%以上に引き上げると発表した。新たな指標として連結株主資本配当率(DOE)を採用し、2028年12月期までに2.5%以上を目標とする。年間配当額を毎年維持または増額する「累進配当」も導入する。

配当方針の変更を踏まえ、24年12月期の期末配当を従来計画から3円増やし28円とする。年間配当は53円(前期は50円)とする。

同日、最大300億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株式除く)の11.0%に当たる2000万株を上限に買い付ける。取得期間は11月11日から25年10月31日まで。株主への利益の還元と資本効率の向上につなげる。

併せて、24年12月期の連結純利益を前期の4倍の74億円と、従来計画から5億円引き上げた。4月にリニューアルした茶飲料「綾鷹」が好調だったほか、備蓄用などの需要が増えた。24年1〜9月期の連結決算は、売上高にあたる売上収益が前年同期比2%増の6766億円、純利益が2.6倍の100億円だった。

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