バンダイナムコホールディングス傘下のバンダイスピリッツ(東京・港)は6日、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」などを生産する新工場が静岡市内で2025年1月に完成し、同年夏に稼働すると発表した。プラモデルの出荷数ベースの生産能力を24年3月期比で35%増やし、国内外の需要の伸びに応える。
静岡市葵区のプラモデル生産拠点「バンダイホビーセンター」の本館近くの1万4724平方メートルの敷地に地上3階建てで新工場を建設する。投資額は非公表。プラモデル製品の多色成形機10台、単色成形機84台を導入し、箱詰めや出荷までを担う。自動化などの設備も導入して効率的な生産を進める。
一般の見学コースも設け、ガンプラファンに加えて、子どもや親子連れなど次世代の顧客との接点作りにつなげる。バンダイホビーセンターは本館を06年に稼働し、20年に新館を増設。主力のガンプラの出荷数は24年3月期が前の期比4%増の2634万個だった。年間販売額の5割をアジアや米国など海外が占める。
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