ベトナムなど海外でプリント基板の生産能力を高める(ハノイ市の工場)

メイコーは6日、2025年3月期の連結純利益が前期比33%増の150億円になりそうだと発表した。11%増の125億円だった従来予想から25億円上方修正し、3期ぶりの最高益を見込む。衛星通信のアンテナ向けの基板販売が伸びる。

好調な業績を反映して年間配当は12円増の80円と従来予想から8円積み増す。

売上高は10%増の1970億円、営業利益は63%増の190億円と、従来予想からそれぞれ20億円、30億円上方修正した。「ビルドアップ基板」と呼ばれる最先端基板がけん引する。人工衛星から送られる電波を地上で受信するアンテナ向けに需要が増える。

ビルドアップ基板や、より高精細の基板の生産能力を高めて需要を取り込むため、ベトナムで新工場建設も進めている。

同日発表した24年4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比14%増の981億円、純利益が21%増の63億円だった。韓国のスマートフォン向け基板などの販売が好調に推移する。円安も追い風となった。

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