さいたま市は6日、2031年度の移転・整備を目指す市役所の本庁舎の基本設計に着手すると発表した。超高層ビルなどを得意とする事務所のアール・アイ・エー(東京・港)を代表とした設計共同体が市と契約を結んだ。今後はパブリックコメントなどを経て設計に関する準備を進める。

さいたま市の新庁舎のイメージ=同市提供

本庁舎はJRさいたま新都心駅近くに移転する予定で、現時点で概算する延べ床面積は約5万平方メートル。今後は整備地の地質調査や執務環境の検討、市民の意見聴取などを行う。26年4月に「基本設計図書」を完成させ、27年4月の工事着手を目指す。

共同体には、石川県立図書館などを手がけた建築家・仙田満氏の環境デザイン研究所(東京・港)も加わる。提案では、市民の情報交換などを促す「屋根付き市民広場」を備えること、防災中枢拠点としての機能強化などが盛り込まれていたという。

さいたま市の清水勇人市長は6日の会見で「将来にわたって持続的な行政サービスを提供し、政令指定都市として未来へ躍動するための拠点としていきたい」と語った。

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