冷蔵品の出荷は全面再開したが、一部商品の販売の回復が鈍い(大阪市のグリコ本社)

江崎グリコは6日、2024年12月期の連結売上高が前期比1%減の3300億円になりそうだと発表した。1%増の3360億円とした従来予想から60億円下方修正した。基幹業務システムの障害で停止していた冷蔵品の出荷は5日までに全面再開したものの、「BifiXヨーグルト」や「カフェオーレ」など一部商品で想定より販売の回復が遅れているという。

営業利益は25%減の140億円、純利益は22%減の110億円とした従来予想を据え置いた。システム障害による業績の下押し見込み額は売上高で300億円(8月時点では250億円)、営業利益で80億円(同65億円)と膨らんだが、「社内の一般管理費などの費用を見直すことで利益への影響を抑える」(同社)としている。

同日発表した1〜9月期の連結業績は、売上高が前年同期比2%減の2411億円、純利益が37%減の82億円だった。

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