IHIは6日、子会社のIHI運搬機械(東京・中央)が手掛けるクレーンなどの運搬システム事業をタダノに譲渡すると発表した。事業を引き継いだ新設会社を設立し、同社の全株式を25年7月にタダノに譲渡する。譲渡額は非公表。IHIは成長事業と位置づける民間航空機向けエンジンや防衛・宇宙事業などに経営資源を集中する。
IHI運搬機械の運搬システム事業では、高層ビルの建築現場で利用する「ジブクライミングクレーン」など多様な運搬機械を展開している。タダノは移動式クレーンを手掛けており、生産体制を融合することでコスト効率の向上につなげる。
事業譲渡にかかわる損益は2026年3月期に計上する見込みで金額については精査中としている。IHI運搬機械は引き続きIHIの子会社として立体駐車場などのパーキングシステム事業を運営する。IHIは10月にもボイラー子会社の売却を発表しており、事業構造改革を進めている。
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