エレベーター大手「フジテック」の創業家で元会長の内山高一氏が、取締役会で決定された会長解任決議の無効確認などを求めた訴訟の判決で大津地裁は31日、訴えを退けた。池田聡介裁判長は判決理由で、取締役会は有効に招集され、出席者の合意の上で行われており、決議が無効だとは認められないと判断した。

フジテックを巡っては、大株主の香港投資ファンド「オアシス・マネジメント」が、同社から内山氏ら創業家に便宜供与があったと主張。2022年に当時社長だった内山氏は取締役を外れ、代表権のない会長に就き、23年3月の取締役会で会長職も解任された。

訴訟で内山氏側は、取締役会を招集する取締役を定めていないのに会を招集して議長を選任するなどフジテック側の招集手続きに違反があり、会長職を解任した決議は無効だと主張していた。〔共同〕

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