マキタの後藤社長は国内での高付加価値品の販売が伸びていると話す(30日、名古屋市)

マキタは30日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比40%増の610億円となりそうだと発表した。従来予想は17%増の510億円だった。輸送費や調達費の負担が想定より減るほか、国内で高付加価値の電動工具が伸びるとみて上方修正した。

売上高にあたる売上収益は2%減の7300億円を見込む。従来予想を200億円上回る。国内の売上収益は1%増と増収を確保する見通し。高出力・高耐久の電動工具の販売増が寄与する。海外は2%の減収を予想する。主力市場であるドイツは「中国の景気減速を受け、市場の先行きが不透明になっている」(後藤宗利社長)という。

営業利益は850億円と前期比28%増える見通しだ。輸送費などコスト減少効果が利益を135億円押し上げる。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比5%増の3864億円、純利益が84%増の382億円だった。

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