販売が好調な子会社尾西食品の長期保存食

亀田製菓は29日、2025年3月期の連結純利益が前期比77%増の40億円になりそうだと発表した。従来予想の68%増から2億円上方修正した。南海トラフ地震臨時情報の発表で長期保存食の販売が伸びたことや、国内米菓事業の収益性改善の取り組みが進んでいるのを反映した。売上高は同7%増の1020億円に据え置いた。

国内米菓は商品値上げの効果に加え、重点ブランドに絞ったマーケティング戦略や販促費の効率化などで利益が改善している。食品事業は防災意識の高まりを受け、尾西食品の長期保存食が個人・法人ともに販売好調だった。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比19%減の7億9400万円、売上高が同10%増の485億円だった。為替差損の発生で利益が落ち込んだ。海外事業は前期に減損を計上した米メアリーズゴーンクラッカーズ(MGC)の経営立て直しが途上で、営業損益が1億2400万円の赤字(前年同期は2億6900万円の赤字)だった。通期は海外事業の黒字化を見込む。

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