海水漏れが起きた美浜原発3号機の配管には微小な穴が見つかっている(福井県美浜町)

関西電力は29日、美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の機器冷却用配管で生じた海水漏れについての調査で、微小な穴の周辺で管の内面を覆うコーティング材の剥離が見つかったと明らかにした。関電は原因をさらに調べ、分かり次第公表する。

美浜原発3号機の停止後、海水が漏れた「T字管」を取り外して内側を調べたところ、「ライニング」と呼ばれる樹脂材料が剥離していた。管と海水が接触して腐食が起きないよう内面をライニングで覆っているが、何らかの原因で剥がれたとみられ、T字管の表面には凹凸状の模様や鋼材の腐食があったという。

直近の2023年10月の定期検査でもライニングの剥離を確認したため、全面をエポキシ樹脂のライニングでコーティングした。その時の施工や補修後の外観検査で問題はなかったとしている。

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