イオンは29日、米国発祥の大型セール「ブラックフライデー」を11月22日から10日間実施すると発表した。総合スーパー子会社のイオンリテールでは過去最多となる約2000品目をセール対象とし、半額とする商品は前年に比べて5倍にする。セールの売上高は前年比5%増を目指す。
イオンは2016年にブラックフライデーを日本で始め、今年で9回目となる。北海道から沖縄まで全国の総合スーパーなど約600店と電子商取引(EC)サイトで展開する。イオン傘下のイオンリテールでは、対象となる商品数は予約販売を含めて前年に比べて2%増やした。
2024年は半額商品を前面に打ち出す。前年に比べ、5倍の約50品目を用意し、レジで決済時に5割引きにする。リュックサックにもなるバッグの価格は6380円が3190円になる。旧式のランドセルは8万2500円から4万1250円にする。
食品も割引や増量品を取りそろえる。国産の黒毛和牛は100グラムあたり429~861円と、通常価格の3~4割引で販売する。トップバリュのポテトサラダは通常より3割増量の234グラムにして価格は321円に据え置いた。きゅうりやトマトなどサラダ向け野菜を105円均一にする。アプリでは前年に比べ1割増の278種類のクーポンを配信する。
セールに先行して高額品を中心にした予約販売会も11月1日から10日間開く。サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の誕生50周年を記念した純金の小判(170万円)や毛ガニ(1万800円)など500品目を数量限定で販売する。
イオンリテールの西垣幸則取締役は「円安と原材料高で物価高になり、電気代も上がっている。消費者の生活防衛意識はますます高まっている。年に1度のワクワクするセールで家計を応援したい」と話した。
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