高齢者向けの栄養食を開発するLacuS(ラコス、新潟市)のアイスクリーム

キヤノンマーケティングジャパン(MJ)は29日、高齢者向けの栄養食を手がけるLacuS(ラコス、新潟市)に出資したと発表した。出資額は非公表。キヤノンMJはカメラやプリンターの販売以外にも、福祉・介護業界のデジタル化支援を手がけている。取引のある高齢者施設などに栄養価の高いアイスクリームの販路を広げる。

ラコスは2022年3月の設立で、高齢者向けに栄養素をバランス良く摂取できる「完全栄養食」アイスを販売している。誤嚥(ごえん)リスクの少ないアイスを栄養食にすることで、摂食能力が低い高齢者でも栄養を取れるようにしている。

キヤノンMJは事業を多角化しており、介護記録やナースコールをスマートフォンに集約して業務を効率化するサービスなどを展開している。

キヤノンMJは24年1月に設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて出資する。ファンドの規模は100億円で、これまでに完全自動運転車の実用化を目指すTuring(チューリング、東京・品川)などに出資している。

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